四柱推命 精密運命式
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生まれ月でみる日干「戊」

日干が戊の人を読むとき、生まれた月をあわせて見ると、輪郭が一気にはっきりします

戊は「陽の土」、大地に堂々と聳える山です。けれど同じ山でも、新緑を全身にまとう山と、厚い雪に覆われた山では、まったく違う姿になります。

「日干『戊』の性格」を読んで、当たっている部分とそうでもない部分があると感じた方――その理由は、たいてい生まれ月にあります。


なぜ月で変わるのか

四柱推命では、生まれた月を月支(げっし)といい、その人が置かれた「季節」を表します。

山にとって季節は、そのままその山に何があるかです。

戊は自分から動かない干です。そこにあるものを受け止めて、器になります。だからこそ、どんな季節に立っているかが、そのまま人となりに出ます。


春に生まれた戊――木に覆われる山

寅月(2月・立春〜)――緑の戻る山

春の入口。木の気が動き出し、山肌に緑が戻りはじめる月です。

木は土を剋します。この月の戊は、芽吹いたものに覆われ、押される側から始まる山です。それでも崩れません。動じない安定感が、いちばんの持ち味になります。

一度こうと決めたら動かない粘りがあり、周囲が慌てている場面ほど頼りにされます。ただしその静けさが、「何を考えているか分からない」と受け取られることもあります。

卯月(3月・啓蟄〜)――木に覆われた山

春のまん中。木の気がもっとも旺盛な月です。

戊にとっては、もっとも重圧のかかる月。伸び盛りの木が根を張り、土の力を奪っていきます。

それでも聳え続けるのが戊です。黙って背負い、弱音を出しません。誰も引き受けない役目を、最後に引き取る人です。

ただし抱えすぎます。火(丙・丁)が命式にあるかが読みどころです。火は木の勢いを引き受け、土を助けます。暖かい存在が近くにある戊は、同じ重さでも折れません。

辰月(4月・清明〜)――潤った山

春の終わり、戊と同じ土用の月です。

同じ気が重なり、山としての厚みがもっとも増す月です。辰は水を蔵する土なので乾かず、木も育ちます。

懐に恵みを集め、コツコツ蓄える底力があります。派手に動かないので目立ちませんが、気づけば一番多くを持っている――そういう戊です。

守りが固いぶん、動くべきときに動けないことがあります。


夏に生まれた戊――陽を受けて、渇く山

巳月(5月・立夏〜)――陽を得た山

夏の入口。火が土を生じ、戊に力が流れ込みはじめる月です。

天へ向かって聳える戊です。揺るがない安定感があり、「あの人がいるなら大丈夫」と思われます。

高台から見渡すような、おっとりとした大らかさを持ちます。動き出すまでが遅いスロースターターですが、動き出したあとの持久力は十干でも指折りです。

午月(6月・芒種〜)――真夏の大山

真夏。火がもっとも強く、土が最も力を得る月です。

裾野まで人を巻き込む戊です。頼れる親分肌で、損得抜きに人を守ります。面倒見がよすぎて、人の分まで背負ってしまいます。

ただし、渇きます水(壬・癸)が命式にあるかで、この月の戊は大きく変わります。水があれば草木の茂る豊かな山に。なければ、与えるばかりで自分が痩せていく岩山になります。休む場所を持てるかどうかが、生涯のテーマになりやすい人です。

未月(7月・小暑〜)――緑を抱く山

夏の終わり、乾いた土用の月。未は木を蔵します。

受け止める力の強い戊です。抱えているものが多く、黙って見守ります。

土が重なって厚いぶん、頑固さも増します。守るつもりが過保護になり、相手の自立を止めてしまうことがあります。手を離す練習が要る人です。


秋に生まれた戊――恵みを配る山

申月(8月・立秋〜)――裾野へ流す山

秋の始まり。土が金を生じ、戊が与える側に回る月です。

内側から出ていくものが増えるので、スケールが大きくなります。裾野へ恵みを流すように、人にも金にも気前がよい。大きな流れを動かす器を持ちます。

そのぶん、どんぶり勘定になりがちです。出ていく量に対して、入ってくる筋道があるかを見ておきたい人です。

酉月(9月・白露〜)――澄んだ秋の峰

秋のまん中。金の気がもっとも強い月です。

出し切る戊です。金は土の力を漏らします。持っているものを惜しみなく形にしていく月で、じっくり時間をかけて仕上げるタイプが多くいます。

無骨に見えて、内側に細かな審美眼を持っています。ただ、それを言葉にするのが不器用です。分かってもらえないと感じやすい人でもあります。

金が強すぎる命式なら、火(丙)が届いているかが読みどころになります。

戌月(10月・寒露〜)――恵みを抱く晩秋の山

秋の終わり、同じ土用の月。戌は火の蔵でもあります。

厚みのある戊です。土が重なり、内に火の温もりも持っています。黙って見守る保護者役として、周囲から頼られます。

一度引き受けたら投げ出さない信義の厚さがあります。反面、自分の稜線がはっきりしすぎていて、人の意見では形を変えられません。


冬に生まれた戊――雪を蓄える山

亥月(11月・立冬〜)――冬の入口に立つ山

冬の入口。水の気が立ち上がります。

土は水を剋しますが、この月の水は量が多い。堰き止める側に回る戊です。

凍てつく風を身で受け、毅然と立ちます。重圧に強く、黙って背負う人です。頼まれごとを断れないところがあります。

子月(12月・大雪〜)――雪を蓄える大山

真冬。水がもっとも強い月です。

地上は静まりかえっていますが、その山は春に流れ出す水を溜め込んでいます。何も起きていないように見えて、内側の蓄積量は十二ヶ月でも随一です。

時間をかけて積み上げる生き方が向いています。すぐに結果が出ないことに耐えられる強さがあります。

寒さが強いので、火(丙)で暖を取れるかが生涯のテーマになりやすい月です。凍った土は、何も育てられません。

丑月(1月・小寒〜)――雪に覆われた山

冬の終わり、凍りついた土用の月です。

表からは見えない戊です。厚い雪の下で、確かなものを積み上げています。

動きたいのに動けない時間を、無駄にしません。焦らず、しかし止まらず準備を続けます。地味に見えても、途中で投げ出しません。


同じ月でも、同じにはならない

ここまで12ヶ月を見てきましたが、「同じ月に生まれた戊は全員同じ」ではありません

月支のほかにも、

こうした条件が重なって、ようやくその人の山の姿が決まります。

さらに、月支の奥にはもう一段深い読み方があり、そこまで見ると同じ「冬の戊」でも、まったく違う人物像が浮かび上がります。

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まとめ

季節戊の姿
寅・卯・辰木に覆われる山。重圧を受け止める
巳・午・未陽を受ける山。渇きへの備えが要る
申・酉・戌恵みを配る山。与える側に回る
亥・子・丑雪を蓄える山。暖を取れるかが鍵

戊という日干は同じでも、生まれ月が変われば、抱えるものも、役割も変わります

自分がどの季節の山なのかを知ると、「なぜ自分はこの環境で苦しいのか」「なぜあの場所では楽だったのか」の理由が見えてくることがあります。

四柱推命は、このように日干と月支を土台にしながら、そこへ大運の巡り、干支どうしの特殊な変化、五行のバランスといった様々な要素を重ねて読んでいきます。そうして、いま巡っている運があなたの望む方向と沿っているのかを見極めていきます。

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