特殊法則【刑】――傷つけ合い、調整する
刑(けい)は、地支どうしが傷つけ合う、こじれやすい関係です。
キーワード
摩擦・トラブル・こじれ・調整・鍛錬
どの組み合わせ?
- 寅 = 巳 = 申 …… 恃勢の刑(勢いをたのむ刑)
- 丑 = 戌 = 未 …… 無恩の刑(恩なき刑)
- 子 = 卯 …… 無礼の刑(礼なき刑)
- 辰・午・酉・亥 …… 自刑(同じ支が重なる)
寅巳申と丑戌未は、三つの支がそろってはじめて成立します。二つだけでは刑として取りません。これを三刑(さんけい)といいます。
二つそろって成立するのは、子卯の無礼の刑と、同じ支が並ぶ自刑です。
4種それぞれの意味
恃勢の刑(寅・巳・申)
自分の勢いを過信して突き進み、行き過ぎてしまう形です。離婚や散財に注意が要るとされます。
命式が整っている人では、豪快で押しの強い人柄として出ます。整っていない場合は、目のつけどころは良くても、詰めを誤りやすいとされます。
無恩の刑(丑・戌・未)
受けた恩を忘れ、自分のために動きやすい形とされます。年長者への礼を欠かさないことが、この刑と付き合う上での要点です。
命式が整っている人では、自分の犠牲を顧みずに事を成し遂げる、強い功名心として出ます。
無礼の刑(子・卯)
目上に逆らう、親に反抗するといった形で出やすい組み合わせです。礼儀の面で摩擦が起きやすいとされます。
命式が整っている人では、組織のなかで相応の地位に就く力になります。子卯・卯子どちらの向きでも、影響ははっきり出るとされます。
自刑(辰・午・酉・亥)
同じ支が重なる形です。自分で自分を刑するという意味で、物事の見方が屈折しやすく、素直になりにくいとされます。
内に溜め込んだものが言葉に出て、自分も相手も傷つけてしまうことがあります。意地を張って周囲と噛み合わず、自分で道を狭めてしまう形です。とくに午午・酉酉は強く出るとされます。
意味すること
刑は、すぐに激しくぶつかる冲とは違い、じわじわとこじれる・内側でひずむ関係です。人間関係の摩擦、もめごと、足の引っ張り合い、思わぬトラブルとして出ることがあります。
一方で、刑は「鍛える」「調整する」作用にもなります。困難を通して専門性や精神的な強さが磨かれる――そんな読み方もできる関係です。
古典でも、命式が整っている人が三刑を持つ場合は、能力を発揮して立身出世すると記されています。刑があること自体が悪いわけではありません。
命式での見方
どの柱で刑が起きているかで、こじれやすい分野が見えてきます。
自刑が日柱にあれば自分自身や配偶者、時柱にあれば子どもに関わることとして、健康面の注意点を読むこともあります。
刑が多すぎる命式は、身体に無理がかかりやすいとされます。長く付き合う不調や、思いがけない怪我に気をつけたい形です。