特殊法則【冲】――ぶつかり、動かす
冲(ちゅう)は、向かい合う地支どうしが正面から衝突する関係です。十二支の相剋にあたり、別名を七冲(しちちゅう)ともいいます。
キーワード
衝突・変化・動揺・移動・刺激・リセット
どの組み合わせ?
- 子 = 午
- 丑 = 未
- 寅 = 申
- 卯 = 酉
- 辰 = 戌
- 巳 = 亥
十二支を円に並べたとき、ちょうど真向かいになる組み合わせです。
6組それぞれの意味
子午の冲
心身が落ち着きにくく、身の置き所を探し続ける形です。心臓や血液まわりの不調に注意が要るとされます。動きの多い仕事や、人と接する商いとの縁があります。
丑未の冲
物事が思うように運びにくい組み合わせです。兄弟や親戚と、資産をめぐって不和が生じやすいとされます。
寅申の冲
気が多く、興味があちこちに向いてまとまりにくい形です。男女のあいだの争いごとが起きやすいとされます。
卯酉の冲
住まいや身辺が落ち着きにくく、親しい人との間に行き違いが生じやすいとされます。精神的な世界に関わる形で、仕事を変える人もいます。
辰戌の冲
相続・財産・蓄えをめぐる争いが起きやすい組み合わせです。法律や訴訟に関わる場面と縁があります。
巳亥の冲
決断がつかず、迷いが多くなりやすい形です。人の世話をよく焼く一方で、目先の利益を追って失敗することがあるとされます。
冲の働き方
冲は「支どうしのケンカ」と考えると分かりやすい関係です。ぶつかった結果には、いくつかのパターンがあります。
- 勝敗 ―― ケンカには勝ち負けがつきます。力の強いほうが残ります
- 冲去(ちゅうきょ) ―― 冲された支が働きを失います
- 冲開(ちゅうかい) ―― 丑・未の冲では、ほぐれて中の蔵干が出てきます
- 反剋(はんこく) ―― 相手が三合や方合を組んでいる場合、冲したほうが逆に傷つきます
- 解冲(かいちゅう) ―― 冲に支合や三合が重なると、冲が解けます
天戦地冲
天干どうしが剋し合い、同時に地支も冲する形を天戦地冲(てんせんちちゅう)といいます。上下そろってぶつかるため、冲のなかでもとくに動きが大きくなるとされます。
月柱で起きる場合は、生き方そのものが変わるような動揺や転換として出やすいとされます。
命式での見方
近い柱どうしの冲ほど作用が強く出ます。どの柱で冲が起きているかで、人生のどの分野が動きやすいかを読みます。
- 日支の冲 ―― 配偶者とのあいだで理解し合いにくく、すれ違いが起きやすいとされます
- 月支の冲 ―― 大運や年運で月支が冲される時期は、生活が動く節目になりやすいとされます
- 建禄の柱の冲 ―― 行運で冲されると、独立など前向きな動きにつながるとされます
どの通変星が冲されるかでも読み方が変わります。比肩・劫財が冲されれば兄弟との争い、財星が冲されれば生家を離れる、正官が冲されれば勢いが落ちる、印星が冲されれば決断が鈍る――といった具合です。
冲は凶とされがちですが、停滞を破って前に進む力にもなります。引っ越し・転職・環境の切り替えなど、「動いて変わる」場面と縁が深い関係です。