神殺【浴盆】
読み:よくぼん / 別名:浴盆殺
「浴」は水浴び・沐浴、「盆」は水をためる器を意味します。湯浴みで衣を脱ぐ姿になぞらえて、無防備さ・開放的な気質・色情と結びつくとされる凶殺で、咸池・紅艶と同じく桃花系の流れをくむ星です。
開放的な魅力と無防備さ
人前で構えない、開けっぴろげな魅力が自然と出る星です。親しみやすく、相手に警戒心を抱かせない雰囲気が人を引き寄せます。その反面、自分自身も無防備になりやすく、人や誘いをうかつに受け入れてしまう傾向があります。
色情・享楽への傾き
酒・遊び・恋愛といった感覚的な快楽に流されやすい気質と結びつきます。楽しい場の誘いを断れない・その場の雰囲気に身を任せてしまうという形で現れやすく、異性関係のもつれや享楽による浪費の原因になることがあります。
桃花系の星との重なり
咸池が「人を惹きつける華やかさ」、紅艶が「強烈な色気」とすれば、浴盆は「無防備に開いてしまう」性質です。これらの星と命式で重なる場合は、異性関係の波乱がより強まりやすいとされます。
四柱のどこにあるか
同じ浴盆でも、置かれた柱によって無防備さの出る場面が変わります。
年柱(先祖・父親・社会的地位・第一印象)――第一印象が開放的で、距離を詰められやすい柱です。
月柱(家庭・母親・友人・役割)――交友関係の広がりとして出る柱です。誘いを断りにくくなります。
日柱(自分・配偶者・健康)――本人の気質としてもっとも強く出る柱です。古典では健康面や子との縁にも触れられています。
時柱(子供・部下・老後)――子や目下との距離が近くなりすぎる柱です。晩年の交友にも節度が要ります。
注意点
浴盆はマイナーな神殺で、流派によって解釈に幅がある星です。共通する鍵は「節度」。場や相手を見極める意識・断る力を育てることが最大の対策です。開放的な親しみやすさはこの星の大きな魅力でもあるので、信頼できる人間関係の中で活かすのが賢明です。吉神が同柱にある場合は影響が和らぎます。