十二運【絶】――空白のエネルギー
人生に例えると
絶は、命が完全に途絶え、次の命が生まれる前の空白の瞬間です。
何もない、どこにも属さない。しかし、その空白こそが次の始まりを準備している――そういう変革と解放のエネルギーを持った運です。
キーワード
変革・解放・自由・とらわれない・転換・ゼロリセット
エネルギーの性質
絶は、既存のものにとらわれない、自由なエネルギーです。
過去を手放し、新しいものへと向かう力があります。常識や慣習に縛られず、独自の道を歩むことができる。変化を恐れず、むしろ変化の中に可能性を見出します。
一方で、どこにも根を張らない浮遊感があり、方向性が定まりにくくなることもあります。
すべてを手放すことで、すべてが可能になる――それが絶のエネルギーです。
十二運のなかでの位置
十二運は、長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺(力を増していく前半)、衰・病・死・墓・絶(力を手放していく後半)、胎・養(次へ向けた準備)という流れで巡ります。
絶は後半の最後。エネルギーがもっとも小さくなる位置で、次の胎へ移る直前の空白にあたります。何もないからこそ、何にでもなれる段階です。
四柱のどこにあるか
年柱(幼少期・先祖・父親)――生家との縁が薄くなりやすい柱です。早くに家を離れる形になることがあります。
月柱(青年期・家庭・仕事・才能)――十二運でもっとも重く見る柱です。ここに絶があると、職や環境が変わりやすくなります。決まった枠に収まらない働き方と縁があります。
日柱(自分・配偶者・健康)――本人のとらわれのなさがもっとも前に出る柱です。人間関係も出入りが多くなりやすい形です。
時柱(晩年・子・部下)――晩年に生き方が変わる柱です。子どもが自由な道を選びやすいとされます。
運の巡りで出会うとき
大運や年運で絶が巡る時期は、いったん切れる時期です。仕事・住まい・人間関係のどこかが終わりを迎えやすくなります。
失うように見えて、次の準備でもあります。無理につなぎ止めるより、手放して身軽になったほうが、次の胎の時期に動きやすくなります。
日柱が絶になる日
六十干支のうち、日柱が絶になるのは次の4日だけです。
甲申・乙酉・庚寅・辛卯
いずれも日干と日支が剋し合う組み合わせで、自分の足場が定まりにくい形です。そのぶん、どこへでも行ける自由さを持つことになります。