十二支【酉】――極みまで縮む、盛りの金
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | とり(ゆう) |
| 五行・陰陽 | 金(陰の支) |
| 季節 | 秋(仲秋) |
| 月 | 9月(白露から寒露の前日まで) |
| 時刻 | 17時〜19時 |
| 方角 | 西 |
| 蔵干 | 庚・辛(本気は辛) |
| 分類 | 四正(旺支) |
酉が象徴するもの
酉は、秋のまん中に置かれた支です。
秋分を含み、昼と夜の長さが再び等しくなる時。実りが完成し、収穫の季節を迎えます。
広がるのではなく、締まっていく。酉が象徴するのは、そういう結実と凝縮です。
キーワード
結実・秋分・繊細・審美・完璧主義・鋭利・仕上げ
酉を持つ人
命式に酉を持つ人は、研ぎ澄まされた金の性質を帯びます。
申が荒削りの金属なら、酉は磨き上げられた宝飾です。細部への感度が高く、仕上げの精度にこだわります。中途半端を嫌い、納得のいくところまで詰める力を持ちます。
美的感覚の鋭さも酉の特徴です。装いや持ち物の質、清潔感への意識が高く、洗練された雰囲気を身につける人が多くいます。
一方で、鋭さは他人にも向かいます。基準の高さが批評的な言葉になったり、自分自身を追い込みすぎたりすることがあります。
蔵干――酉に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 庚 | 陽の金 | 初気(節入りから約10日) |
| 辛 | 陰の金 | 本気(以降) |
酉は土用を挟まない支なので、蔵干は金だけで構成されます。子・卯と並ぶ、混じりけのない純粋な支です。金の気がもっとも澄んだ形で現れます。
酉と結びつく支
三合|巳酉丑――金局
巳・酉・丑が揃うと三合金局となります。巳が金を生じ、酉が旺じ、丑が納める。酉はその中心(旺支)にあたり、金局の核を担います。
方合|申酉戌――秋・金
申・酉・戌は西方の三支。揃うと秋の金がひとかたまりになります。酉は秋のまん中に立つ支です。
支合|辰酉
酉は辰と支合します。合すると金に化すとされる関係です。
酉とぶつかる支
冲|卯酉
酉の対極にあるのが卯です。金と木、西と東のぶつかり合い。十二支のなかでもっとも鋭い冲の一つとされ、金が木を断つ形になります。
刑|酉酉(自刑)
酉は自刑の支です。命式に酉が二つ以上並ぶと、自らを刑する形になります。鋭さが自分自身に向かう、内向きの葛藤として現れるとされます。
害|酉戌
破|子酉
まとめ
酉は、実りが極限まで凝縮された金の支です。
細部を詰め、精度を上げ、美しく仕上げる。命式に酉を持つなら、その繊細さと完成へのこだわりが、あなたの品質になっています。