十二支【戌】――秋を閉じる、乾いた土
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | いぬ(じゅつ) |
| 五行・陰陽 | 土(陽の支) |
| 季節 | 秋(晩秋・土用) |
| 月 | 10月(寒露から立冬の前日まで) |
| 時刻 | 19時〜21時 |
| 方角 | 西北西 |
| 蔵干 | 辛・丁・戊(本気は戊) |
| 分類 | 四庫(墓支) |
戌が象徴するもの
戌は、秋の終わりに置かれた土の支です。
霜降を含み、草木が枯れていく頃。収穫は終わり、あたりは静けさに向かいます。
終わりを見届け、次に備える。戌が象徴するのは、そういう締めくくりと守りです。
キーワード
守り・忠実・火庫・乾いた土・信義・仕舞い・防衛
戌を持つ人
命式に戌を持つ人は、堅く乾いた土の性質を帯びます。
四つの土の支のなかで、戌はもっとも乾いて締まった土です。城壁のように、守るべきものを守る力があります。信義に厚く、一度引き受けたことは果たす。約束や筋を大切にする人が多くいます。
物事を終わらせる力、後始末をきちんとつける力も戌の持ち味です。始めるより締めくくることに長けています。
一方で、守りが固くなると排他にもなります。内と外の線引きが強く出て、身内には手厚いが外には厳しくなることがあります。
蔵干――戌に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 辛 | 陰の金 | 初気(節入りから約9日) |
| 丁 | 陰の火 | 中気(次の約3日) |
| 戊 | 陽の土 | 本気(以降) |
戌は火の蔵とされる支です。三合火局(寅午戌)の墓にあたるため、内側に丁――火を抱えています。前の季節である秋の金(辛)も残しており、金・火・土が層になっています。
乾いた土のなかに火が眠っている。これが戌の内に秘めた熱です。
戌と結びつく支
三合|寅午戌――火局
寅・午・戌が揃うと三合火局となります。寅が火を生じ、午が旺じ、戌が納める。戌はその納め手(墓支)であり、火を蓄える蔵の役目を担います。
方合|申酉戌――秋・金
申・酉・戌は西方の三支。揃うと秋の金がひとかたまりになります。戌は土の支ですが、この並びでは秋を締めくくる位置に立ちます。
支合|卯戌
戌は卯と支合します。土と木という異質な組み合わせですが、合すると火に化すとされる特殊な関係です。
戌とぶつかる支
冲|辰戌
戌の対極にあるのが辰です。乾いた土と潤った土のぶつかり合い。墓と墓の冲は「開冲」となり、蔵していたものが出てくる形になるとも言われます。
刑|丑戌未の三刑
丑・戌・未の三つは互いに刑の関係にあります。土がぶつかり合う三刑です。
害|酉戌
破|戌未
まとめ
戌は、秋を閉じて冬へ渡す、乾いた土です。
守り、締めくくり、次に備える。内には火を蔵している。命式に戌を持つなら、その忠実さと守りの強さが、あなたの芯になっています。