特殊法則【干合】――引き合い、結びつく天干
干合(かんごう)は、天干どうしが惹かれ合って結びつく関係です。十干のうち、決まった5組がペアになります。
キーワード
結合・引き合い・変化・和合・ときに束縛
どの組み合わせ?
- 甲 = 己 …… 中正の合
- 乙 = 庚 …… 仁義の合
- 丙 = 辛 …… 威勢の合
- 丁 = 壬 …… 性情の合
- 戊 = 癸 …… 無情の合
陽の干と陰の干が、五行を越えて手を取り合う関係です。5組それぞれに古くからの呼び名があり、出方が違います。
5組それぞれの意味
甲己――中正の合
人徳があり、物事に逆らわず、心が広くおおらかとされます。5組のなかでもっとも穏やかな干合です。
ただし命式に強い偏官があったり、冲・刑・羊刃が重なる場合は、その穏やかさが自分の都合を通すための要領のよさとして出ることがあります。
乙庚――仁義の合
柔らかさと強さを併せ持ち、筋を通すことを大切にする組み合わせです。義理堅さが持ち味ですが、やや行き過ぎて融通が利かなくなる面もあります。
身弱の人や、偏官・冲・刑・羊刃が重なる場合は、勇み足になりやすいとされます。
丙辛――威勢の合
勢いがあり、情熱的です。こだわりが強く、頑固に見られることもあります。情の深さが持ち味ですが、その分だけ色恋の縁も濃くなりやすい組み合わせです。
丁壬――性情の合
5組のなかでもっとも情に傾きやすい組み合わせです。人の気持ちに寄り添える反面、情に流されて判断を誤ることがあります。
咸池が同柱にある場合は、異性関係が生活を揺らす形で出やすいとされます。
戊癸――無情の合
姿かたちが整っている一方で、情の面はあっさりしているとされます。古典では、男性は結婚が遅く、独身を通す人も多いと記されています。
淡白さは、裏を返せば人に振り回されない強さでもあります。
意味すること
干合があると、その二つの星は強く引き合い、関係が深まります。協力・結束・縁の強さとして良く働くこともあれば、互いに気を取られて本来の力が出にくくなる「足止め」として働くこともあります。
また干合は、二つの干が新しい五行に変化する「化(か)」を起こすことがあります。化が成立するかは命式全体のバランス次第で、ここが読みどころのひとつです。
なお、干合が吉に働く形であっても、その柱が空亡していると効果が崩れるとされます。
命式での見方
干合は、隣り合う天干どうしでのみ成立します。離れた柱の干は、組み合わせが揃っていても干合とは取りません。
当サイトの命式表では、日干が関わる干合だけを罫線で囲って表示しています。日干が干合していると、自分自身の性質が相手の星に和らげられたり、引っ張られたりする――そこがもっとも読みどころになるためです。
同じ干がもう一つ増えて、二つの干が一つの干に合いにいく形は妬合といい、干合とは分けて読みます。