十二運【養】――育みのエネルギー
人生に例えると
養は、胎内で命が育まれ、外の世界へ出る準備を整えていく時期です。
栄養を受け取り、守られながら、ゆっくりと力を蓄えていく。安心できる場所で、じっくりと育まれる――そういう保護と成長準備のエネルギーを持った運です。
キーワード
育まれる・受け取る・保護・穏やかさ・準備・包まれる
エネルギーの性質
養は、与えられることを素直に受け取り、力に変えていくエネルギーです。
周囲からのサポートを受けやすく、人から可愛がられる柔らかさがあります。穏やかで受容的な性質があり、争いを好まない温かさがあります。
また、誰かを育てたい、守りたいという気持ちも強く持っています。自分が育まれた経験が、誰かを育む力に変わっていくのが養の流れです。
一方で、自立への一歩が重くなりやすい面もあります。
受け取ることが、やがて与える力になる――それが養のエネルギーです。
十二運のなかでの位置
十二運は、長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺(力を増していく前半)、衰・病・死・墓・絶(力を手放していく後半)、胎・養(次へ向けた準備)という流れで巡ります。
養は十二運の最後にあたり、次の長生へ渡す直前の位置です。胎で宿った命が、生まれる支度を整えている段階といえます。
四柱のどこにあるか
年柱(幼少期・先祖・父親)――大切に育てられやすい柱です。人に可愛がられる素地が早くからできます。
月柱(青年期・家庭・仕事・才能)――十二運でもっとも重く見る柱です。ここに養があると、人に引き立てられて伸びる形になります。育てる側の仕事とも縁があります。
日柱(自分・配偶者・健康)――本人の柔らかさが前に出る柱です。人に恵まれやすい反面、自立に時間がかかることがあります。
時柱(晩年・子・部下)――晩年に人に囲まれる柱です。後進を育てる立場になりやすい形です。
運の巡りで出会うとき
大運や年運で養が巡る時期は、支えを受けながら整える時期です。自分から押し出すより、周囲の力を借りたほうが物事が進みます。
次の長生に向けて土台を整える期間でもあります。ここで人との縁を結んでおくと、始まりの時期に動きやすくなります。
日柱が養になる日
六十干支のうち、日柱が養になるのは次の4日だけです。
甲戌・乙未・庚辰・辛丑
いずれも地支が辰・未・戌・丑(土の支)にあたります。土に育まれる――養という運の性質が、そのまま干支の並びに表れています。