十二運【胎】――宿りのエネルギー
人生に例えると
胎は、新しい命が母親の胎内に宿った瞬間です。
まだ外には見えない、誰も気づかない。しかし、確かにそこで何かが始まっている――そういう潜在と準備のエネルギーを持った運です。
キーワード
潜在・準備・可能性・内側で育つ・直感・感性
エネルギーの性質
胎は、表には見えないところで静かに育つエネルギーです。
外に向けて動くより、内側で何かを温め、育てることに長けています。直感が鋭く、まだ形になっていないものへの感性があります。
今は見えなくても、確かに何かが育っている――そういう静かな確信を持って進める人が多いでしょう。
一方で、なかなか外に出てこないもどかしさや、周囲に理解されにくい感覚を覚えることもあります。
見えないところで、育っている――それが胎のエネルギーです。
十二運のなかでの位置
十二運は、長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺(力を増していく前半)、衰・病・死・墓・絶(力を手放していく後半)、胎・養(次へ向けた準備)という流れで巡ります。
胎は、絶の空白のあとに新しい命が宿る位置です。まだ表には出ませんが、サイクルはすでに次へ動きはじめています。
四柱のどこにあるか
年柱(幼少期・先祖・父親)――幼少期に環境が変わりやすい柱です。まわりに理解されにくい感覚を早くから持ちます。
月柱(青年期・家庭・仕事・才能)――十二運でもっとも重く見る柱です。ここに胎があると、企画や構想など、形になる前のものを扱う仕事に向かいやすくなります。
日柱(自分・配偶者・健康)――本人の直感が前に出る柱です。考えより先に感じ取るタイプになりやすくなります。
時柱(晩年・子・部下)――晩年に新しい関心が芽生える柱です。子どもとの縁が読みどころになります。
運の巡りで出会うとき
大運や年運で胎が巡る時期は、仕込みの時期です。目に見える成果は出にくいものの、次の展開の種がまかれます。
結果を急がず、興味を持ったものに触れておくとよい期間です。この時期の関わりが、長生・冠帯の頃に形になってきます。
日柱が胎になる日
六十干支のうち、日柱が胎になるのは次の6日です。
丙子・戊子・丁亥・己亥・壬午・癸巳
いずれも日干と日支の五行が剋の関係にあり、まだ自分の力が地に着いていない――胎という段階の性質が、干支にも表れています。