十二支【卯】――地面をおおう、盛りの木
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | う(ぼう) |
| 五行・陰陽 | 木(陰の支) |
| 季節 | 春(仲春) |
| 月 | 3月(啓蟄から清明の前日まで) |
| 時刻 | 5時〜7時 |
| 方角 | 東 |
| 蔵干 | 甲・乙(本気は乙) |
| 分類 | 四正(旺支) |
卯が象徴するもの
卯は、春のまん中に置かれた支です。
春分を含み、昼と夜の長さが等しくなる時。草木がいっせいに伸び、地面が緑に覆われていきます。
寅が「動き出す」なら、卯は「広がる」。卯が象徴するのは、そういう満ちていく盛りです。
キーワード
繁茂・春分・柔軟・社交・広がり・美・調和
卯を持つ人
命式に卯を持つ人は、しなやかな広がりの力を帯びます。
寅がまっすぐ上へ伸びる大樹なら、卯は横へ広がる草花や蔓草です。角を立てずに人と交わり、場に馴染む力に長けています。柔らかい物腰で、周囲との調和を自然につくれる人が多くいます。
美しいもの、心地よいものへの感度も高く、装いや空間づくりのセンスとして表れることがあります。
一方で、柔らかさは優柔不断にもなります。あちこちへ伸びられるぶん、一つに絞ることが課題になる場合があります。
蔵干――卯に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 甲 | 陽の木 | 初気(節入りから約10日) |
| 乙 | 陰の木 | 本気(以降) |
卯は土用を挟まない支なので、蔵干は木だけで構成されます。子・午・酉と並ぶ、混じりけのない純粋な支です。木の気がもっとも澄んだ形で現れます。
卯と結びつく支
三合|亥卯未――木局
亥・卯・未が揃うと三合木局となります。亥が木を生じ、卯が旺じ、未が納める。卯はその中心(旺支)にあたり、木局の核を担います。
方合|寅卯辰――春・木
寅・卯・辰は東方の三支。揃うと春の木がひとかたまりになります。卯は春のまん中に立つ支です。
支合|卯戌
卯は戌と支合します。木と土という異質な組み合わせですが、合すると火に化すとされる特殊な関係です。
卯とぶつかる支
冲|卯酉
卯の対極にあるのが酉です。木と金、東と西のぶつかり合い。十二支のなかでもっとも鋭い冲の一つとされ、金が木を断つ形になります。
刑|子卯
卯と子は刑の関係で、無礼の刑と呼ばれます。三刑のような三つ組ではなく、二支だけで成立する刑です。
害|卯辰
破|午卯
まとめ
卯は、春が満ちる木の支です。
地面をおおうほどに広がり、柔らかく周囲と交わる。命式に卯を持つなら、そのしなやかさと調和の力が、あなたの持ち味になっています。