十二支【辰】――春を締めくくる、潤いの土
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | たつ(しん) |
| 五行・陰陽 | 土(陽の支) |
| 季節 | 春(晩春・土用) |
| 月 | 4月(清明から立夏の前日まで) |
| 時刻 | 7時〜9時 |
| 方角 | 東南東 |
| 蔵干 | 乙・癸・戊(本気は戊) |
| 分類 | 四庫(墓支) |
辰が象徴するもの
辰は、春の終わりに置かれた土の支です。
草木が伸びきり、季節が夏へ移ろうとする頃。穀雨を含み、大地は雨に潤っています。
四つある土の支のなかで、辰はもっとも潤いを含んだ土です。乾いた土ではなく、水気を抱えて何かを育てられる土。辰が象徴するのは、そういう受け止めて育てる土壌です。
キーワード
潤いの土・水庫・包容・変化・スケール・夢想・蓄え
辰を持つ人
命式に辰を持つ人は、懐の深さと大きさを帯びます。
土の支は受け止める性質を持ちますが、辰は特に器が大きく、多様なものを抱え込めます。人や物事を選り好みせず取り込む力があり、面倒見のよさとして表れることもあります。
発想のスケールが大きいのも辰の特徴です。現実的な範囲に収まらない構想を描き、それを土台として持ち続けられます。
一方で、抱え込みすぎると身動きが取れなくなります。潤った土はぬかるみにもなる。何を受け入れ何を手放すかが、辰の課題です。
蔵干――辰に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 乙 | 陰の木 | 初気(節入りから約9日) |
| 癸 | 陰の水 | 中気(次の約3日) |
| 戊 | 陽の土 | 本気(以降) |
辰は水の蔵とされる支です。三合水局(申子辰)の墓にあたるため、内側に癸――水を抱えています。前の季節である春の木(乙)も残しており、木・水・土が層になっています。
土でありながら水を蔵している。これが辰を「潤いの土」たらしめる構造です。
辰と結びつく支
三合|申子辰――水局
申・子・辰が揃うと三合水局となります。申が水を生じ、子が旺じ、辰が納める。辰はその納め手(墓支)であり、水を蓄える蔵の役目を担います。
方合|寅卯辰――春・木
寅・卯・辰は東方の三支。揃うと春の木がひとかたまりになります。辰は土の支ですが、この並びでは春を締めくくる位置に立ちます。
支合|辰酉
辰は酉と支合します。合すると金に化すとされる関係です。
辰とぶつかる支
冲|辰戌
辰の対極にあるのが戌です。潤った土と乾いた土のぶつかり合い。墓と墓の冲は「開冲」となり、蔵していたものが出てくる形になるとも言われます。
刑|辰辰(自刑)
辰は自刑の支です。命式に辰が二つ以上並ぶと、自らを刑する形になります。自分で自分を追い込む、内向きの葛藤として現れるとされます。
害|卯辰
破|辰丑
まとめ
辰は、春を締めくくり夏へ渡す、潤いの土です。
水を蔵し、多くを受け止め、大きな構想を支える。命式に辰を持つなら、その包容力とスケールの大きさが、あなたの土台になっています。