十二支【亥】――種に閉ざされる、はじまりの水
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | い(がい) |
| 五行・陰陽 | 水(陰の支) |
| 季節 | 冬(初冬) |
| 月 | 11月(立冬から大雪の前日まで) |
| 時刻 | 21時〜23時 |
| 方角 | 北北西 |
| 蔵干 | 戊・甲・壬(本気は壬) |
| 分類 | 四生(生支) |
亥が象徴するもの
亥は、冬の入口に置かれた水の支です。
小雪を含み、草木は枯れ果て、地上の営みが止まる頃。十二支の最後に置かれた支でもあります。
すべてが終わったように見えて、種の中には次の命が納められている。亥が象徴するのは、そういう終わりに含まれた始まりです。
キーワード
純粋・大河・蓄え・一途・慈愛・終わりと始まり・潜在力
亥を持つ人
命式に亥を持つ人は、深く豊かな水の性質を帯びます。
子が静かな地下水なら、亥は流れの大きな大河です。懐が深く、人を受け入れる度量があります。情に厚く、一度信じた相手には一途に尽くします。
純粋さも亥の特徴です。損得より思いを優先することがあり、それが人を惹きつける魅力にもなります。潜在的なエネルギー量が大きく、本気になったときの推進力は相当なものです。
一方で、一途さは思い込みにもなります。流れが一方向に定まると、途中で修正しにくくなることがあります。
陰の支なのに、中身は陽の水
亥は並びの上では陰の支ですが、蔵干の本気は壬――陽の水です。
穏やかに見えて、内には大きな流れがある。この「体は陰、用は陽」というねじれが、亥という支の奥行きです。控えめに見える人が、動き出すと止まらない。そういう二面性として現れることがあります。
蔵干――亥に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 戊 | 陽の土 | 初気(節入りから約7日) |
| 甲 | 陽の木 | 中気(次の約7日) |
| 壬 | 陽の水 | 本気(以降) |
亥は木の生支でもあります。三合木局(亥卯未)の起点にあたるため、内側に甲――木を抱えています。水が木を生じる関係が、支の内側に組み込まれています。
蔵干がすべて陽干で揃う支です。枯れ果てた冬の支でありながら、内には次の春の木を宿しています。
亥と結びつく支
三合|亥卯未――木局
亥・卯・未が揃うと三合木局となります。亥が木を生じ、卯が旺じ、未が納める。亥はその起点(生支)であり、木を生み出す役目を担います。
方合|亥子丑――冬・水
亥・子・丑は北方の三支。揃うと冬の水がひとかたまりになります。亥は冬の始まりに立つ支です。
支合|寅亥
亥は寅と支合します。亥の水が寅の木を育てる関係でもあり、合して木の力が強まるとされます。
亥とぶつかる支
冲|巳亥
亥の対極にあるのが巳です。水と火のぶつかり合い。水が火を消す形になります。どちらも動きの支であるため、移動・変転として現れやすいとされます。
刑|亥亥(自刑)
亥は自刑の支です。命式に亥が二つ以上並ぶと、自らを刑する形になります。深い水が滞る、内向きの葛藤として現れるとされます。
害|申亥
破|寅亥
支合する寅とは、破の関係も同時に持ちます。
まとめ
亥は、十二支を閉じ、次の巡りへ渡す水の支です。
すべてが枯れた冬にありながら、種の中に次の命を納めている。命式に亥を持つなら、その深さと潜在力が、あなたの底に流れています。