神殺【天徳貴人】
「天の徳」を意味する吉神です。凶にあっても吉に転じ、吉にあえば吉事が倍増するとされる、神殺のなかでも守りの強い星です。生まれ月(月支)から導きます。
凶を和らげる力
天徳貴人のいちばんの働きは「守り」です。命式に凶殺があっても、その災いが自然に軽くなるとされます。大きな災難や盗難に遭いにくく、変化や浮き沈みの少ない、落ち着いた人生を歩みやすい星です。
古典では、二徳(天徳・月徳)がそろっていれば、たとえ冲や剋があって崩れた命式であっても、凶災は自然に解消すると記されています。
引き立てを受ける
上司や目上の人からの引き立てを得やすい星です。困っているときに、思わぬところから手が差し伸べられる――そういう縁の巡り方をします。本人の人柄が穏やかで、周囲から自然に助けられる立場になりやすいところがあります。
組み合わせで強まる
天乙貴人や三奇貴人と一緒に命式にあると、最上の好命とされます。正官とみて正官格になるときは公職で地位が向上し、印綬・財星があるときは社会的にも経済的にも恵まれるとされます。
女性がこの星に恵まれる場合、温厚で貞淑な人柄になり、凶神の災いを受けにくいとされています。
四柱のどこにあるか
同じ天徳貴人でも、置かれた柱によって守りの働く場面が変わります。
年柱(先祖・父親・社会的地位・第一印象)――家系や幼少期からの守りとして働きます。目上に恵まれやすい柱です。
月柱(家庭・母親・友人・役割)――仕事や社会生活のなかで引き立てを受けやすい柱です。
日柱(自分・配偶者・健康)――本人と配偶者に守りが働きます。身近なところで助けが入りやすい柱です。
時柱(子供・部下・老後)――晩年や、子・部下との縁において守りが働きます。
注意点
天徳貴人がひとつだけの場合、刑・冲・空亡にあうと力を失うとされます。守りが強い星ではありますが、無条件に安全というわけではありません。
この星の本領は「困ったときに助けが入る」ことであって、困らないことではありません。助けを受け取れる姿勢を保っておくことが、この星を活かす鍵になります。