十二運【冠帯】――成長のエネルギー
冠帯(かんたい)は、育った命が形を整え、社会に出る支度をする段階の運です。十二運の前半で、力がはっきりと表に出てくる位置にあります。
人生に例えると
冠帯は、子供が初めて正装をまとう瞬間です。
幼かった命が少しずつ形を整え、社会へ出る準備を始める。個性が育ち、自分らしさが芽生えてくる――そういう成長と自己確立のエネルギーを持った運です。
キーワード
成長・自己確立・個性・向上心・積極性・若さ
エネルギーの性質
冠帯は、ぐんぐんと成長していくエネルギーです。
自分の個性を確立しようとする力が強く、向上心があります。積極的で行動力があり、新しいことへの挑戦を恐れません。まだ荒削りな部分もありますが、その若々しいエネルギーが周囲を引き寄せます。
一方で、自分を主張したいという気持ちが強くなりすぎると、周囲との摩擦が生まれることもあります。
成長の過程にある力強さ――それが冠帯のエネルギーです。
十二運のなかでの位置
十二運は、長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺(力を増していく前半)、衰・病・死・墓・絶(力を手放していく後半)、胎・養(次へ向けた準備)という流れで巡ります。
冠帯は前半の三番目。沐浴の揺れが収まり、自分の形が決まりはじめる段階です。まだ完成はしていませんが、方向は定まっています。
四柱のどこにあるか
年柱(幼少期・先祖・父親)――早くから自我がはっきりする柱です。子どもらしからぬ気概を持つことがあります。
月柱(青年期・家庭・仕事・才能)――十二運でもっとも重く見る柱です。ここに冠帯があると、社会に出てからの伸びが強く、若いうちに頭角を現しやすくなります。
日柱(自分・配偶者・健康)――本人の向上心が前に出ます。負けん気が強く、配偶者にも芯のある人を選びやすいとされます。
時柱(晩年・子・部下)――晩年まで意欲が衰えにくい柱です。子や部下が自立心の強い人になりやすいとされます。
運の巡りで出会うとき
大運や年運で冠帯が巡る時期は、一段上がる時期です。昇進・独立・資格取得など、立場が変わる動きが起きやすくなります。
勢いが出るぶん、周囲との摩擦も生まれやすい時期です。押し切るより、筋を通して進めるほうが結果が残ります。
日柱が冠帯になる日
六十干支のうち、日柱が冠帯になるのは次の6日です。
丙辰・戊辰・丁未・己未・壬戌・癸丑
いずれも地支が辰・未・戌・丑(土の支)にあたります。土の上で形を整える――冠帯という運の性質が、干支の並びにも表れています。