十二支【丑】――凍土の下で待つ、蓄えの土
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | うし(ちゅう) |
| 五行・陰陽 | 土(陰の支) |
| 季節 | 冬(晩冬・土用) |
| 月 | 1月(小寒から立春の前日まで) |
| 時刻 | 1時〜3時 |
| 方角 | 北北東 |
| 蔵干 | 癸・辛・己(本気は己) |
| 分類 | 四庫(墓支) |
丑が象徴するもの
丑は、冬の終わりに置かれた土の支です。
一年でもっとも寒さが厳しい大寒を含み、地面は凍りついています。けれどその凍土の下では、春に向けた準備がすでに進んでいます。
動きたいのに動けない。まだその時ではない。丑が象徴するのは、そういう耐える時間と、その間に静かに蓄えられていくものです。
キーワード
忍耐・蓄積・冷たい土・準備・粘り・堅実・墓庫
丑を持つ人
命式に丑を持つ人は、粘り強さと辛抱の力を帯びます。
すぐに結果を求めず、時間をかけて積み上げることをいといません。地味に見えても、途中で投げ出さない。凍った土がゆっくり緩んでいくように、じっくり進むのが丑のペースです。
真面目で誠実、任されたことをきちんと果たす人が多くいます。土の支のなかでも丑は特に内へ蓄える性質が強く、感情も労力も表に出しすぎません。
一方で、頑固さや融通の利かなさとして出ることもあります。凍った土は、急には動かないのです。
蔵干――丑に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 癸 | 陰の水 | 初気(節入りから約9日) |
| 辛 | 陰の金 | 中気(次の約3日) |
| 己 | 陰の土 | 本気(以降) |
丑は金の蔵とされる支です。三合金局(巳酉丑)の墓にあたるため、内側に辛――金の気を抱えています。前の季節である冬の水(癸)も残しており、水・金・土が層になった複雑な支です。
丑と結びつく支
三合|巳酉丑――金局
巳・酉・丑が揃うと三合金局となります。巳が金を生じ、酉が旺じ、丑が納める。丑はその納め手(墓支)であり、金を蓄える蔵の役目を担います。
方合|亥子丑――冬・水
亥・子・丑は北方の三支。揃うと冬の水がひとかたまりになります。丑は土の支ですが、この並びでは冬を締めくくる位置に立ちます。
支合|子丑
丑は子と支合します。隣り合う支どうしの合で、血縁のような近しい結びつきとされます。
丑とぶつかる支
冲|丑未
丑の対極にあるのが未です。土と土のぶつかり合いで、冬の土と夏の土が衝突します。墓と墓の冲は「開冲」となり、蓄えていたものが動き出す形になるとも言われます。
刑|丑戌未の三刑
丑・戌・未の三つは互いに刑の関係にあります。土がぶつかり合う三刑です。
害|丑午
破|辰丑
まとめ
丑は、凍土の下で春を待つ土の支です。
まだ何も芽吹いていない。けれど蓄えは進んでいる。丑の強さは、動けない時間を無駄にしない粘りにあります。命式に丑を持つなら、その辛抱と蓄積の力が、あなたの底にあります。