十二支【寅】――立春に動き出す、はじまりの木
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | とら(いん) |
| 五行・陰陽 | 木(陽の支) |
| 季節 | 春(初春) |
| 月 | 2月(立春から啓蟄の前日まで) |
| 時刻 | 3時〜5時 |
| 方角 | 東北東 |
| 蔵干 | 戊・丙・甲(本気は甲) |
| 分類 | 四生(生支) |
寅が象徴するもの
寅は、立春を含む支です。四柱推命の一年は、この寅月から始まります。
暦の上での春の入口。まだ寒さは残っていますが、地中では確かに動きが始まっています。
止まっていたものが、動き出す。寅が象徴するのは、そういう始動の瞬間です。
キーワード
始動・立春・成長・行動力・独立・前進・陽の芽生え
寅を持つ人
命式に寅を持つ人は、前へ進む力を帯びます。
考えるより動く。新しいことを始めるときの勢いは、十二支のなかでも際立ちます。停滞を嫌い、常に何かに向かって伸びていこうとするのが寅の性質です。
独立心が強く、自分の足で立つことを好みます。人に指示されるより、自分で道を切り開くほうが力を発揮します。寅は木の陽支であり、まっすぐ上へ伸びる大樹の性質そのものです。
一方で、勢いが先に立ちすぎて、足元の準備が追いつかないこともあります。動き出す力が強いぶん、続ける工夫が課題になります。
蔵干――寅に隠れているもの
| 蔵干 | 五行 | 配当 |
|---|---|---|
| 戊 | 陽の土 | 初気(節入りから約7日) |
| 丙 | 陽の火 | 中気(次の約7日) |
| 甲 | 陽の木 | 本気(以降) |
寅は火の生支でもあります。三合火局(寅午戌)の起点にあたるため、内側に丙――火の種を抱えています。木のなかに火があるという構造が、寅の熱量の源です。
蔵干がすべて陽干で揃う、力強い支です。
寅と結びつく支
三合|寅午戌――火局
寅・午・戌が揃うと三合火局となります。寅が火を生じ、午が旺じ、戌が納める。寅はその起点(生支)であり、火を生み出す役目を担います。
方合|寅卯辰――春・木
寅・卯・辰は東方の三支。揃うと春の木がひとかたまりになります。寅は春の始まりに立つ支です。
支合|寅亥
寅は亥と支合します。亥の水が寅の木を育てる関係でもあり、合して木の力が強まるとされます。
寅とぶつかる支
冲|寅申
寅の対極にあるのが申です。木と金、東と西のぶつかり合い。金が木を剋すため、寅にとっては削られる衝突となります。
刑|寅巳申の三刑
寅・巳・申の三つは互いに刑の関係にあります。寅巳、巳申、寅申――どの組み合わせでも刑が成立します。
害|寅巳
破|寅亥
支合する亥とは、破の関係も同時に持ちます。
まとめ
寅は、一年の始まりに置かれた木の支です。
冬の静けさを破って動き出す、その最初の一歩。命式に寅を持つなら、始める力と前へ進む勢いが、あなたの推進力になっています。